学会員の皆さま
3月半ばを迎えましたが、その後も世界中で感染者の増加が続いており、国内での各種イベント活動自粛にとどまらず、海外留学の中止や延期など、学生にとっては将来設計の変更を余儀なくされる事態が生じています。すでに、入学式や新年度のガイダンス行事の中止を決定した大学等もあり、新年度は通常とは異なる環境でのスタートとなる可能性が高まってきました。感染者の状況によっては一定期間、学生の入構禁止措置がとられる場合も想定されます。
各大学等の学生相談機関では、さまざまな事態に備えて対策を講じておられるところだと思います。私たち学生相談に携わる者には、どのような状況下でも、学生一人ひとりの相談ニーズに応えられる、適切な受け皿を準備する努力が求められています。対面の相談が困難になった場合の選択肢として、電話、メール、ビデオ通話などの方法がありますが、特に新しいサービスを用いての遠隔相談の導入には、十分な準備が必要です。
本学会では事態の緊急性に鑑み、「学生相談における遠隔相談導入に関する検討チーム」を発足させ、「学生相談において、遠隔相談(Distance Counseling)を導入する際の留意点Ver.1」を作成しました。これから導入を検討されている会員におかれましては、ぜひ参考にしていただきたく思います。また、すでに遠隔相談を導入しており、公開可能なガイドラインやマニュアルを作成されている場合は、情報をご提供ください。今後、内容を随時更新していく予定ですので、お気づきの点や、さらに役立つ資料等がありましたらぜひお寄せくださいますようお願いいたします。
日本学生相談学会常任理事会